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不眠のおはなし

投稿日:2021年8月18日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

昨日の土砂降りから一転
1週間ぶりの真夏日だそうです
(風は気持ちいいけど気温差なんとかしてほしい・・・)

 

今日は「不眠」についてのお話

 

「不眠症なんです」と鍼灸院に来る方ももちろんいますが
肩こり、頭痛、生理痛など、ほかのお悩みで来院して
いろいろ話を聞いていくと

・ここ数年、スッキリ目覚めた記憶はない
・夜中に何度も目が覚める
・寝ようと思って布団に入っても2.3時間は寝つけない

なんて方が、けっこういます

 

中には、
「薬を飲めば眠れます」
「お酒飲んで寝ちゃいます」
という方もいますが、これにはなかなか深い問題があります

 

【『眠れない』には2つの問題がある】

まずは
「眠れていないことによって起きる体の不調」

夜寝て朝起きるサイクルから外れてしまうと、体の日内リズムが崩れてしまい
時間帯によって出るはずのホルモンがちゃんと分泌されなかったり
寝ている間に修復・回復されるはずの体が、前日の疲れを残したまま次の日になってしまったりします

回復しないカラダ、循環できていないカラダのまま日々を過ごしていると
からだはエネルギー不足を補おうと「生命維持に最低限必要なところにだけ元気を届ける」モードになり
内蔵に熱がこもったり、首から上に気が集まってのぼせたりします

こうなると、ますます眠りにくくなり、悪循環に突入です

 

もうひとつは
「『眠れなくなるほどのこと』が体に起きている」

ここを見ずに
「眠るための治療」だけをやっていてはいけませんよね

対症療法は根本治療とセットで行う!
これ、大事です

眠れない時には、アロマやヒーリングミュージックで眠りを誘ったり
お薬に頼ったりしていいです
ただ、どうして眠れないのかについて、しっかり自分と向き合って
眠れる自分になる治療も一緒にやっていきましょう

 

【睡眠と気の動きについて】

夜に眠るのは「昇っている気を静める」のと「内蔵の気を蓄える」意味があります

昼間、活動をしているときには気は全身をめぐっていますが
「気・あたたかいもの」は上に昇る性質があります
また、考え事が多く頭がフル回転していれば気はさらに頭に集まってきてしまいます

上手に眠ることができれば
上に昇りすぎた気は下に降りてきて内蔵に集まり
1日頑張った内蔵はしっかり養われて、翌朝からまた元気に頑張ることができます

 

【不眠のタイプ】

寝つきが悪い、夜中に目が覚める、熟睡感がない

これらは
頭に集まった気が、夜になってもおさまらないときにみられます

原因としては
気を集めるだけの力が内蔵にない(それほど疲れ切ってしまっている)
もしくは
内蔵の気力よりも頭部の気の動きが非常に強い(目や頭を使いすぎている)
ということが考えられます

 

最近気づいたもう一つの不眠タイプ
「まだ寝たくない気がする」と、ついつい夜更かししてしまう

これも「ただの夜更かし」で済まさずに考えてみるといいです
(命名「かくれ不眠」!!)

 

・今日一日が不完全燃焼だった
→このまま今日が終わるのがもったいない
・悩み事から解放されていない
→何かしなきゃ、という気持ちだけが残り、思考を止められない

こういうことってありませんか?

 

思うような1日が過ごせなかったり
悩み事のループから抜け出せない
こんな時の必殺技

 

「鍼灸治療受けて寝る」

です

 

いや、眠れないって話をしてるんだけど・・・
と思いますか?

眠れない人は、眠れないカラダをしています
悩みから抜け出せなかったり、思うように動けない時も
実は同じようなカラダをしています

 

気の動き・循環がカラダのどこかで詰まってうまく機能していないと
充実した一日にならなかったり、考え事がまとまらなかったり
そうやって頭にばっかり気が昇ると、夜になってもそれがおさまらずに寝つけず
眠れてないから翌日を元気に始められず、充実した一日にならなかったり・・・以下略

 

こころの問題もまずはカラダから
カラダの問題は、眠ることから

ちゃんと寝て、元気が出てから悩んだり動いたりすればいいです

 

まずは寝て、元気になるために
「眠れるわたし」になりましょう

昨日治療を受けて、ぐっすり寝て起きたらこんな空
厚い雲を分けて、いままさに光が差そうとしています

 

【かくれ不眠で治療を受けたのはわたしです】

南の谷の鍼灸院  南谷望