心が落ち着くツボ【内関】
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
鍼灸師の大先輩から「今更だけど『宮廷女官チャングムの誓い』が面白いよ。南谷さんもきっと好きだよ。Amazonプライムでタダだよ。」と勧められ(最後の一言が強い)ついに見始めてしまった全54話!!
いま9話なのでネタバレしないでね!
と言いつつ、ちょこっとだけネタバレ話します
時代は15世紀末から16世紀前半、日本では室町時代から戦国時代にあたるころの朝鮮王朝。王宮に使える女官の話なんですが、鍼治療や漢方薬の話がたくさん出てくるそうです。私が観たところまででも、毒殺や解毒に使われる植物は漢方薬の知識につながりますし、実際に毒草を食べてしまった人に鍼治療をするシーンも出てきました!!
そこで今日はツボの話
毒草を食べた人に使ったのは【内関】という手首の内側にあるツボです
「内」は内臓
「関」は出入りの要所
という意味で、内臓治療のツボとも言えます
ドラマの中では、太めの鍼を打って「瀉法」という技術で毒を吐き出させているようにみえました
中国の伝統的な鍼技術を使っているようですね
(私の治療は日本発祥の鍼治療なので、いきなり太い鍼でグリグリしたりしません 笑)
内臓につながる【内関】には「理気和胃」といって「気の流れを良くして、胃を和ませる」という使い方があります
乗り物酔いや悪阻で気持ち悪い・・・、という時にもよく使われます
手首に巻く酔い止めバンドも、内関を刺激してるんですね
子供のころ、知らずに使ってました
さて、今日のブログタイトルは
「心が落ち着くツボ」でしたね
ツボの効果は一つではありません
そのツボが通る経絡上に起こるトラブルに、いろいろと応用が利きます
先ほど紹介した「理気和胃」のほかに「寧心安神」という効能があります
「心をおだやかにして、精神を安定させる」という意味です
不安や緊張で心がざわついたり、眠れない時には
内関のあたりを優しく揉んだりさすったりお灸で温めてあげるのもいいですね
手首のすぐ近くにある【神門】というツボも同じく「寧心安神」の効能があるので一緒に使うと良いですよ
内関の見つけ方は
手をぎゅっと握ったときにできる2本のスジの間で、手首のしわから指3本の所です
まずは「なんとなくこの辺かな?」というところで試してみてくださいね
【今夜はチャングムを観ながらキムチを食べます】
南の谷の鍼灸院 南谷望