歯の治療と生命力
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
今日は【歯の治療と生命力】について
虫歯ができたところを削って
神経をとったり、金属を詰めたり
定期的なクリーニングをしたり
親知らずを抜いたり
歯列矯正をしたり
噛みしめ防止のマウスピースを作ったり
歯医者さんで行う処置には、いろんなものがありますね
東洋医学では『歯は骨余(こつよ)』といって
骨の余りで出来ている、と言われています
『気の密度』という点で考えても
筋肉や脂肪よりも骨と同じくらいの密度だと言えます
つまり、歯に与える影響は
骨と同じくらい体の奥深いところまで及ぶということなんです
なので、実は『歯の治療』というのは
歯だけへの影響ではなく
『全身=生命力』への影響がおきるものです
定期的に鍼灸治療を受けていて
少しずつ体調が良くなってきていた方が
ある日
「急にお腹を下してしまった」とか
「最近おさまってた片頭痛がまた出た」とか
心配な症状が出たときに、よくよく話を聞いてみると
「歯のクリーニングに行った」
「虫歯の治療で神経を抜いた」
「寝るときにマウスピースをつけ始めた」
など、歯にかかわる出来事が背景にあった
という事がよくあります
これは、もちろん
歯医者さんが悪い!という話ではありません
歯の治療は体の深いところを揺さぶられる
つまり、生命力が大きく揺さぶられるため
強い症状が出ることがあります
季節の変わり目や、忙しくて疲れが取れない等
生命力が低下している時は特に
『歯の処置』という刺激に耐えられない
『歯』の処置は全身(生命力)にとって大きな出来事なんだと理解して
自分の体調と相談して、歯の治療を受けるようにしましょう
ちなみに「だいぶ前に歯を抜いた」ところや
「若いころに歯列矯正をした」ところも
まるで古傷のように体にダメージが残っていて
それが原因で全身の不調を引き起こしているかもしれません
そういう方には、鍼やお灸で歯の治療をすると
全身の問題が解決することもあります
不調になるときも、治療として使う時も
『歯』は体の深いところ、つまり
『生命力』に影響を及ぼすんだよ
というお話でした
【抜歯前に鍼灸治療したら出血量が減ったよ】
南の谷の鍼灸院 南谷望