『禁酒』を分子栄養学で考える
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
先日、
東洋医学✕分子栄養学の島田力先生と
中国から日本に「かっさ」を持ち込んで広めた
島田淑子先生ご夫妻にお会いできました
zoomやSNSでのやりとりはあったものの
実際にお会いするのが初めてで
「テレビで見ていた憧れの芸能人に会える」
みたいな気持ちで、ふわふわと幸せな時間を過ごしました
(たくさんお話聞けて、知識欲が高まる~)
さて、前回のブログで「21日間禁酒」のお話をしましたが
『私のようにお酒を「毎晩大量に」飲むと、こんなことが起こるよね』
ということを、私なりの分子栄養学的解釈で
まとめてみました
【食事中の大量の水分は胃酸を薄める】
おつまみを一口食べては、ビールをゴクリ
→胃に入った食べ物は胃酸などの消化液によって分解され、吸収しやすい形になる
また、胃酸の刺激によってほかの消化管ホルモンが出て腸での消化吸収へと進んでいくが正常
つまり、胃酸が薄まり正しく働けていないと
・消化しにくい形で腸に到達し、腸内環境が悪化→お通じの悪化(便秘傾向)
・栄養をうまく吸収して利用できない→エネルギー不足(疲れやすい、朝から元気ない)
【アルコールはミネラルを消費】
「亜鉛」や「マグネシウム」はアルコールの分解で消費されるだけでなく
その吸収もジャマされるので、減るばかりです
・亜鉛のはたらき
正常な細胞分裂に必要(味覚を感じる細胞や腸の粘膜、皮膚や赤血球、記憶をつかさどる脳の神経細胞など入れ替わりが早い組織ではたくさん必要)
皮膚の炎症や傷の回復、免疫機能、たんぱく質の合成やエネルギー代謝に使われる
→不足すると傷の治りが遅かったり、味覚の低下やエネルギー不足
・マグネシウムのはたらき
骨の形成にかかわる
筋肉を緩ませる作用、血圧の調整
亜鉛と同じく、たんぱく質やエネルギーの代謝に使われる
→不足すると、筋肉の緊張(肩こりや噛みしめ)、エネルギー不足、高血圧など
【肝臓が解毒にかかりっきり】
肝臓の働きはたくさんあって
・栄養の貯蔵と代謝(リサイクル)
糖を溜めておいて、足りなくなってきたらエネルギーに変えたり
アミノ酸を組み合わせてたんぱく質を作る
・脂質代謝に必要な胆汁酸を作る
・有害物質の解毒
などがありますが、体にとって毒になるものの解毒は優先順位が高いため、アルコールの解毒はエネルギー産生よりも優先される
→エネルギー不足につながる
他にも、胆汁酸が足りなければ脂溶性ビタミン(A,D,E,K)は不足しやすいですし
たんぱく質が作られなければ、身体のはたらきが弱まるのは想像できますね
【睡眠中も内臓フル稼働】
夜遅くまでまったり飲んで食べて
ほろ酔い気分で眠ると
内臓は休む間もなく消化吸収、解毒でフル稼働
→睡眠中に身体が休まらない
→寝起きの倦怠感と筋肉の緊張(朝から顎が開きにくい)
ざっと書いてみましたが、大変なことですね
禁酒前から知識としてわかっていたつもりでも
実際に体感すると、なるほど納得の連続です
特に私は、低血糖・副腎疲労タイプで
エネルギー不足は自覚していましたが
この3週間、みるみる元気がみなぎってきて
「朝ってこんなに爽やかなの!?」と驚いたものでした(笑)
それから、味覚が冴えたのも良い発見でした
亜鉛不足だったのかもな~という印象です
身体に影響を及ぼしているものは人それぞれです
私は、たまたまアルコールでしたが
甘いものやカフェイン、乳製品や小麦製品で
身体が疲れちゃってるひともいるでしょう
このブログを読んで
爽やかな朝を感じてみたくなったあなた!
試しに、毎日口にしているものを2週間やめてみてはいかがですか?
【食事と栄養、まだまだ勉強中!】
南の谷の鍼灸院 南谷望
21日間の禁酒を終えて
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
こちらのブログでも少しお話ししていましたが
禁酒してました!3週間も!!
今日はその記録を書き残しておこうと思います
日記みたいなものなので、軽く読んでいただければと思います
(次回は、栄養学的解説をしますね!)
3週間禁酒については
私のことを良く知る人なら
目を丸くして驚いてくれるハズ
というのも、365日のうち360日はお酒飲んでるようなタイプで
仕事終わってくたくたで帰宅して
おなかが空いて一歩も動けない・・・
って時は、とりあえずビール飲んで
ちょっと元気が出てから夕食を作り始める
というドーピングをキメる生活をしていました(笑)
分子栄養学の分野ではよく
遅延型フードアレルギーやグルテン不耐症、乳糖不耐症など
「気づかないうちに体に合わないものを食べて体調を崩している」
というものを見つけるために
怪しい食品を2週間やめてみから再開して
体調の変化を確認するということをします
私が、高頻度で口にするものは、やはりお酒なので
どのくらい体に影響があるものなのか
一度止めてみようと思ったのがきっかけです
でも、2週間も止められるかな・・・
とりあえず10日を目標にスタート!
【最初の1週間】
はじめの2,3日は
・空腹で帰宅して、エネルギー補給できない
・炭酸水を飲みつつ夕飯食べても楽しくない
・ゆえにすぐに食べ終わり、時間を持て余す
・寝ようにも、なんか眼が冴える
4,5日目には
・そもそも帰宅時にエネルギー切れになってることがおかしいと気づく
→夕方に軽めの補食をとる
(もともと低血糖気味なので、補食は必要)
・炭酸水飲みながら夕飯食べても、やっぱり楽しくない
・すぐに食べ終わり、酔ってもいないのでサクサク片付けが進む
→なんかキッチンがキレイ
・時間に余裕があるので読書がはかどる
・集中力が切れてきたころに寝ると、寝入りがすごくいい
・ふとした時に、「あ、いま飲みたいな」と思うことは何度かある
・「お酒やめないほうが、生活の質が上がる」理由を一生懸命探す(笑)
→残念ながらあまり見つからない
【2週目に突入】
「いま禁酒1週間なんですよ~」と鍼灸師の先輩に話したら
「おー!一回やると良いよね!!3週間やると身体ガラッと変わるよね~」
と言われ、(あと3日でやめるとは言いにくい・・・)となる(笑)
でも、なんかペースも掴めてきて、やれそうな気がするので目標変更!
10日目ごろ
・寝入りもいいし、目覚めがとにかく爽やか
・早く起きられるし、動き出しから快調なので、朝から魚焼いたりして朝食の質が上がる
・夕飯の時にビール飲むみたいに炭酸水飲んでたけど、水分摂りすぎだと感じ、食事中の飲水を控えてみる
→食事の味をちゃんと味わえるようになる(水で流し込まないから、自然と噛む回数が増える→表面の味付けだけでなく素材の味を感じやすくなる)
→意外と自分の味付けが濃かったと気づく
→料理するのも食べるのも今まで以上に楽しくなる
・達成感のある仕事をした日に「美味しいお酒飲みたいな」がよぎる
・禁酒のデメリットを、メリットがはるかに超えてる実感がある(笑)
【3週目!】
・1日を通して、なんか時間に余裕がある
・疲労感が減り、頭が冴えて効率よく動ける
・やろうと思えばこのまま禁酒生活も全然続けられる気持ちになる
【解禁日!!!】
今日解禁しなくてもいいかな、
という気分だったけど
解禁後の体調チェックまでがセットなので
用意しておいたシャンパンでお祝い(笑)
一口めは「しみるぅ~」ってな感じで美味しい
けど、次第に味と刺激が強く感じ始める
残しても仕方ないので、最後まで飲み切る(ハーフボトルですよ)
時間も遅くなり、読書せずにベッドに入る
しかし、なかなか寝付けない
頭が覚醒している感じで、ゴロゴロして過ごす
【解禁2日目】
翌朝
目が覚めるも起き上がりまでに時間がかかる
やたらとのどが渇いている
起きてしまえば、ちゃっちゃと動けるけど
その日の仕事の効率と集中力はイマイチ
夜、ビールを飲んでみる
やっぱり一口めは美味しい
食事をしっかり味わって食べていると
すぐ満腹感が得られる
お酒を飲んでるとおつまみが欲しくなるけど
お腹がいっぱいで無理
(以前は、満腹と感じる前にどんどん流し込んでいたらしい)
そして途中からビールの苦みを強く感じ始める
これは美味しく飲めてないサインかも?
この味覚に従って、そこで飲むのをやめる
おそらくこれが、その日の適正量
(まさかの350mlを1本だけ!)
この日は、ちょろっと読書してから
すっと眠れて、翌朝もすっと起きられました
しばらくはこういうペースで
観察を続けようと思います
【お酒との楽しい付き合い方を模索中】
南の谷の鍼灸院 南谷望