元気lab「カラダの取説」⑯
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
日に日に寒さも増してきて
エアコン大活躍!とともに乾燥も強くなってきましたね
南の谷の鍼灸院でも先月から加湿器が大活躍!
あたたかい蒸気の出口にアロマストーンを置き
ほんのり香るアロマに癒されつつ、治療を受けていただけます
さて今日は
自分で自分を元気に!
元気labカラダの取説シリーズです
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2020/06/3配信
「week8 指標あれこれ ~汗~」より
この配信の頃は6月初旬
湿度がぐんぐん上がり、そろそろ梅雨入り・・・という時期
「気温や湿度、気圧の変化で体調崩す人が増えてきたね」
という話題から始まりました
ブログを書いている今は秋から冬への移り変わりの時期
「季節の変わり目の不調」として一緒にみていきましょう
体調に影響を及ぼしやすい自然環境の変化は
【気温・湿度・気圧】
なんかが代表的ですね
【低気圧で頭痛はなぜおこる?】
気圧は大気の圧力
地球の外から地球の中心に向けて押される圧力
とイメージしましょう
山の頂上と地上では大気から受ける圧力の大きさが違いますね
山登りで、地上から持って行ったポテチの袋が山頂ではパンパンに膨らんでいた
という経験はありませんか?
これは、袋の中の何かが膨らんだわけではなく
地上で気圧として押されていた力が、山頂では弱まったため
袋の中から押し戻す力が相対的に強まった、という状態ですね
気圧が弱まると、内側から押し広げる力がいつもより強まってしまう
ひとの体も同じで
低気圧では体の組織が少し緩んで、膨張するような感じになります
こういう時に、体の緩みを補正して適性を保てないくらい疲れていると
骨や筋肉の連動がうまくいかず→関節が痛む
頭部が膨張するようになり→頭痛が出る
緩んだ体の組織からすきま風が吹くように体熱が逃げる→冷える→万病につながる
高気圧の方が元気な気がするのは
外から押される力が強いと、組織がほど良く締まって収まりが良く
すきま風も吹かないため、体が冷えにくいという事になりますね
【季節の変わり目の過ごし方】
「いつもと同じように過ごしてるはずなのに、季節の変わり目には疲れやすい」
という時は
気温・湿度・気圧のうち
どの影響を最も受けやすいかを見極めてセルフケアする必要があります
①気温タイプ
服装、寝具、エアコンの設定温度など
『カラダを冷やさない工夫』
②湿度タイプ
『飲水量の細かい調節』
「1日2リットルの水を飲んでます」という方がいますが
汗をかく真夏と乾燥の秋冬では必要量が違うと思いませんか?
③気圧タイプ
気圧は自分で調整できませんが
「いつもより体が冷えやすい=疲れやすい」と理解して
日常生活でほかに冷えや疲れを生むことを減らし
『体力の温存』
【①~③に共通するのは「体を冷やさない=熱をコントロールする」】
ひとの体はまわりの環境の変化に常に対応し
体内の状態は適正に保つよう調節しています
寒いときは体温が下がらないようにあたため
暑いときは体温が上がりすぎないように冷ます
北海道にいても沖縄にいても、体温が同じなのはこのためですね
次回は、具体的に体の熱のコントロールについてお話しますね
【加湿器写真のトリックに気づいた人いる?】
南の谷の鍼灸院 南谷望
通院のペースが知りたい
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
数年ぶりに合った友人に鍼灸師になった報告をしたら
「鍼灸とか興味なかったけど、のんさんの鍼なら受けてみたいな」
と言われ、それはそれは美味しいビールが飲めました(笑)
そこで聞かれたのが
「通うとしたらどのくらいのペースなの?」
これって結構気になりますよね
「〇回で治ります」
なんて謳っている治療院もあるみたいですが
わたしは
「まずはみせてもらわないと何とも言えません」
と伝えます
(なんか、すみません)
理由は・・・
①その人の抱えているやまいの深さによる
②日々の生活の影響をどの程度受けているかによる
③不調を起こす原因を取り除けるかどうかによる
④自分の体調のゆらぎに気づけるかどうかによる
個人的には③がポイントで
「元気になるためなら生活を改めます!」
という人は、症状が落ち着いてきたら1~2か月に1回程度で十分ですが
「仕事のやり方は変えられないし、趣味も嗜好品も我慢したくない!生活は変えずに身体は何とかしたい」
という人は、不調になる坂道を転がる前にこまめに治療したいので毎週来てもらいます
(ちなみに私はこのタイプ。無精者ですみません。)
それから②と④を自分でしっかりキャッチできる人は
勝手に元気になってくれます
なので、私も治療やブログを通して
自分で自分を元気にできる人をどんどん増やしたいと思っています
【目指せ!鍼灸いらず!!】
(同業者に怒られそう~)
ということで、出会ってしまった最強(かもしれない)の本
(↑Amazonのリンク貼りました)
私の行う『積聚治療』という治療法を作った
小林詔司先生の最新本です
日常生活で身体を疲れさせる原因と
元気に毎日過ごすための養生法が詰まっています
鍼灸治療を受けるだけでなく
日常生活を見直して元気になりたい方
患者さんに養生指導したいんだけど
具体的にどう伝えたらいいか悩んでいる鍼灸師の方
必見です!
【今日のまとめ】
鍼灸院への通院ペースは
まずは身体をみないと何とも言えませんが
『あなたの養生次第』だったりしますよ~
【昨日はお誕生日でした!サンキュー!!】
南の谷の鍼灸院 南谷望
鍼灸治療って痛い?熱い?
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
出不精なアットホーム鍼灸師のわりに院外での活動が活発化していて、ブログに書きたいことはたくさんあるのになかなか書けていません(2週連続で同じような言い訳・・・ごめんなさいっ)
今日は、前回のブログでもちらりと触れた
【YouTubeアニメ動画】
についてです
太鼎堂鍼灸院の院長に自由に話してもらった音声をもとに
動画クリエイターさんにアニメーションを作っていただきました
(第2弾も公開準備中です)
太鼎堂鍼灸院のYouTubeチャンネルで見られます
(↑こちらをクリック)
「鍼灸師になったよ」と報告すると、まず言われるのが
「鍼って痛い?お灸って熱い?」
そして次に
「ぎっくり腰になったらよろしくね!」です
・・・え?
ぎっくり腰、なりたいですか?
ぎっくり腰にならない人生を歩みたくはないですか??
と、常々思うのですが
世間の印象はまだまだ
「何かあったら治してもらう」
「鍼灸は肩こり腰痛に効くらしい」
といったところでしょうか
本当に大切なことは、今の身体ができるまでのドラマを振り返って
元気なカラダを取り戻し、それをキープすることにあります
鍼灸治療は悪くなった時の応急処置としてだけでなく
毎日を元気に過ごすための手段になるものなんですよ
このアニメ動画では
「鍼灸治療は気になるけど、勇気が出ない」
という方に
「ちょっと受けてみようかな」
と思ってもらえるきっかけになれば、という願いを込めて作りました
みなさんのご家族やお友達にも広めてもらえたら嬉しいです
鍼灸院や整骨院など、同業者の方も
ぜひ患者さん説明の一端としてお使いいただけると幸いです
【美容院やネイルサロンに行くように、鍼灸が身近になりますように】
南の谷の鍼灸院 南谷望
元気lab「カラダの取説」⑮
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
このところ、ブログの更新が滞りがちですみません!
サボってるわけじゃ無いんですが
鶴見の太鼎堂鍼灸院(火曜日に治療してます)で
「鍼灸治療に興味はあるけどよくわからない」
という方に向けたYouTube動画を作っていて
そちらの作業がやっと落ち着いてきたら
次は自分のインスタでも健康情報を出していこう!!
分子栄養学の勉強も楽しいし
治療の勉強会も充実してきたし
もちろん日々の治療にも全力投球で・・・
と、いろいろ同時進行していたら、見事にあっぷあっぷです(笑)
こういう時は、自分のカラダの声を聞き逃してしまって
体調を崩しやすいものです
そんな私のために
・・・じゃなくて(笑)
そんな充実の日々を過ごしている方が
『自分で自分の元気をコントロールできるように』
1年前にFacebookで配信されていた
元気labをまとめてお伝えしているシリーズです
前回は、
「元気棒で刺激をしたあとに、痛みが出ることはある?」
「ストレスでのぼせが起きている時のセルフケアは?」
の質問にお答えしましたね
今日は
「week7 指標あれこれ」の本題です
【指標とは】
体に起こっている「異状」のことです
触って痛い、硬い、冷たいなどもそうですが
「働きの異状」も指標になります
これは
・循環が悪い
・消化がうまくいってない
・頭が冴えない
など、目に見えない、触って確認できないことも含まれます
そして、体の異状には
①自分で気づいているもの(自覚してるもの)
②自分で気づいていないもの(無自覚のもの)
があります
前回の質問にあった
「元気棒をしたら痛くなかったはずのところが痛くなった」
なんていうのも、無自覚だった痛みを自覚した例ですよね
今後、元気になっていくためには
『②無自覚の異状』を減らして『①自覚できる異状』にしていくことがポイントです
【アクションプラン(やってみよう!)】
自分を毎日観察しよう!!
以下の《1》〜《5》から、観察しやすいものを選んで
『毎日チェック』しましょう
(どれかひとつだけでもOKです)
《1》便
形、回数、色、におい
排便時のスッキリ感も目安にするといいです
《2》尿
回数、色、におい、泡立ち、一度に出る量、残尿感など
夜中にトイレに目覚めるのは、体の芯が冷えて、尿を体にとどめる力が弱いと考えます
《3》睡眠
寝付き、眠りの深さ、夢、寝覚めの良さ
「あーよく寝た!」とスッキリ起きられるのが理想
《4》やる気
《5》精神的なゆらぎ
落ち込みやすい、怒りっぽい、家庭や職場で相手に優しくできるか
「心の揺らぎ」「精神の不安定」は『こういう性格』ではなく『生命力の低下の指標』です
思い通りにいかない時に感情的になるのか「なるほど、そう来たか」と冷静に見られるかの違いは生命力の高さに左右されます
《4》と《5》は分かりにくいかもしれませんが
「10段階」とか「%」に数値化してみると観察しやすいです
こうやって観察をしていくと、自分の体調と指標がリンクしているのがわかります
「最近は肩こりも頭痛も無いし、けっこう元気なんだよな〜」
→こういう時って、よく眠れているしお通じも快調だったりします
ということは
寝付きが悪かったり、便秘がちな日が続く
→そろそろ肩こりや頭痛が出てきてもおかしくないよな
と、予想がつきます
東洋的なものの見方で全身を見るということは
寝付きも、便も、尿も、メンタルも全部一緒に変化している
と知ることです
そういうことを意識してみていくと
「そういえば最近あんまりイラっとしないかも」
「なんかやる気が出て、新しいことに手を出したい」
「毎日スッキリ便が出てる気がする」
ということを根拠に
「ちょっとずつ元気に近づいてるぞ」と気づいてあげられるようになりますよ
【治療の勉強会で大失敗!の夢で目が覚めました】
南の谷の鍼灸院 南谷望
毎日のメニューに困ったら
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
分子栄養学の勉強が進んできて
自分の体調や傾向を客観的に見られるようになってくると
低血糖で低栄養→食事は抜かずにちょこちょこ食べた方がいいタイプ
という事がわかってきました
そうすると、ぶつかる壁が
「1日3食のメニューを考えるのがしんどい!!」
です(笑)
もともと料理は好きなので
前日の夕飯を多めに作って、翌日のお弁当も兼用
ってやってたんですが
さすがに3食同じ内容は避けたいし
主食よりおかず好きなので、副菜もいろいろあると楽しい
でも、ついつい使いやすい食材ばっかり買ってしまい
気づけばいつも同じような味付け・・・
そんなマンネリから抜け出すには
『旬の食材にとにかく手を出す』
『「これ、どうやって使うんだ?」食材を買ってみる』
そして、YouTubeやインスタからアイディアをもらう!
(便利な世の中じゃ~)
最近のヒットはこちら↓
柿と大根の紅白なます
と
きのこのパテ(右奥)
スーパーにも柿が出始めたけど、まだちょっと硬い
そんな時におススメ
きのこも秋の食材なのでたっぷり食べたいです
(最後にざっくり作り方載せときますね)
季節のものは、その時期の体と相性がいいですし
年中手に入る食材でも、旬のものは栄養価が高いことが多いですね
日ごろからいろんなレシピサイトを眺めていると
旬の食材を取り入れたメニューが出てくるので
発想が広がりますよね
みなさんのおすすめ肴レシピとか
おすすめレシピサイトとか
ぜひ教えてください~
【ざっくり作り方】
①柿と大根のなます
それぞれ千切りして大根は軽く塩もみして置いておく
出てきた水分をふき取って
塩こうじとお酢で和えて
最後に柿を混ぜる
柿の甘さでお砂糖いらずです!
②きのこのパテ
きのこ3種類くらいをみじん切り
(しめじ、まいたけ、えのきで作りました)
みじん切りしたにんにくをたっぷりのオリーブオイルでじっくり温めてきのこ投入
きのこがしんなりしたらアンチョビと味噌ちょっと入れて炒める
香りが飛ばないように過熱しすぎに注意
パンにもおにぎりの具にもお肉ソテーのトッピングにも!
【栄養学とか言ってるけど、美味くてなんぼでしょ】
南の谷の鍼灸院 南谷望
東洋医学の「精・気・血・水」
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
一般向けの漢方薬で有名なKracie(クラシエ)さんのHPに
「からだかがみ」という漢方の体質チェックがあり
試しにやってみたら、ズバリ的中でした(笑)
(最後にリンク貼っときますね♪)
(回し者ではない)
と、いうことで
今日は東洋医学の基礎のお話をしましょう
【精・気・血・津液(しんえき)】
これらは、生命を維持するために不可欠な体内の物質です
【精】体を作るもとになる、エッセンスのようなもの。ここから気や血も作られる。
先天の精(両親から受け継いだもの)と後天の精(食べたものから得られるもの)に分けられます。
例えば『生れたときは瀕死の状態で幼少期は病弱だったけど、大人になるにつれて丈夫になった』
なんていう人は、先天の精の不足を後天の精で補えた、と考えます
【気】体を構成するものでもあり、全身を駆けめぐるエネルギーそのものとも言える。
体を働かせる原動力、血液とともに全身をめぐる体の栄養分、そして免疫のチカラ
また、体内の物質をおし動かすチカラや温めるチカラも『気』です。
気の量が少ないとエネルギー不足の「気虚」
体のすみずみまでうまく循環せずに、どこかで渋滞してしまうと「気滞」
【血】(「けつ」と読みます) 脈管を通る赤い液体。『栄養の気』と『精』と『津液』からできていて、全身を滋養する。
体の組織・器官に栄養を届けるだけでなく、精神や意識にも大きく影響する。
血が不足すると栄養不足の「血虚」
流れがよどんで渋滞すると「血瘀(けつお)」(よどんだ血を「瘀血」という)
熱の影響を受けると「血熱」
【津液】体内にある正常な水液(一般的には【水(すい)】とだけ言うこともありますね)
血を構成するもの以外は、脈外をめぐって全身に分布する。
体を潤したり、滋養している。
「津液不足」になると、体表や器官は乾燥し、便や尿の水分も減る
津液の流れが停滞、凝集して働きを発揮できなくなったものが「痰湿」
ひとの体の中をめぐるものは、すみずみまでいきわたり
ぐるぐると循環しているのが元気な状態です
何かが足りなかったり、同じところに留まっていると
いろいろな不調が生まれます
そして、この不調は「体質」(こういう不調が起きやすいタイプ)を指すこともあれば「その瞬間の状態」「症状」だけを示すこともあります
つまり
「あなたは気虚です!」とか
「あなたは血瘀タイプです!」と
言い切ることはできません
気虚が原因で気滞が起こることもありますし
気滞が原因で血瘀になることもあります
自分の体調をとらえるときには
「こういう方向に体が傾きやすい」という傾向と
「今の症状の原因はこれかな」という状態の把握をして
決めつけすぎずに広~く眺めるのがポイントです
【KracieさんのHP】
ここでは
気虚・血虚・陰虚・気滞・瘀血・水滞
の6タイプに分かれています
陰虚は陰液(血・津液・精)の不足
水滞は津液の滞り(痰湿)
と考えます
ちなみに私は『陰虚』タイプなんですが
このサイトのいいところは
タイプを一つに決めつけていないところです
最後までみてみると、他にも当てはまる体質を紹介してくれています
そうそう!
陰虚はもちろんそうなんだけど
気血両虚のエネルギー不足タイプなんですよ~
なので、後天の精をしっかり取り入れるのが課題です
「60秒チェック」というくらい簡単なので、やってみると良いですよ
結果を教えてくれたら、補足説明いたします!
【飲んだ翌日は痰湿、生理前は気滞→血瘀の私です】
南の谷の鍼灸院 南谷望