鉄を摂ろう!~栄養クッキング~
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
【東洋医学✕分子栄養学】を一緒に学んでいる鍼灸師仲間と「栄養をテーマに料理をしてみよう!」という企画をやってみました
第1回目のテーマは「鉄」
鉄は赤血球のヘモグロビンの一部として全身に酸素を届けてくれたり、セロトニンやドーパミンなど、脳内で働くホルモン作る手助けをしてくれるミネラルです。しかし、厚生労働省の国民健康栄養調査によると、1日に摂っている量の平均は推奨される量(男性10mg、女性12mg)を満たしていないようです。特に、月経のある女性では毎月排出されている量に対しての補充が追い付いていないと言えます。
鉄が不足すると、酸素をたくさん運べないわけですから全身の倦怠感や脳の栄養不足、うつのような症状が出ることもあります。
東洋医学では「髪は血余(けつよ=血の余りでできている)」と言われ、血が不足すると髪の色・ツヤ・量に異状があらわれたりします。
どんな栄養素でもそうですが「これが不足しているかも…」と疑ったら
①摂る量が少ないのか
②摂ってるつもりが吸収できていないのか
③消費している量が多いのか
この3つを意識しましょう
鉄が少なそう→鉄サプリ飲んどけ!
はNGです!!
鉄は吸収されずに余ると腸内の悪玉菌のエサになり、さらに腸内環境が悪化してしまうので要注意です。また、体のどこかに慢性炎症があると、「細菌に感染したかも」と判断して、細菌のエサになる鉄を血液中に出さないようにしてしまいます。これも血液中の鉄が不足する原因の一つですね。
こうやって考えていくと、じゃあどうすりゃいいのよ・・・となりがちですが
大事なことは「不足しがちな栄養素を食事から補うために、いろんな種類のものを食べる」です
不足した栄養そのものはもちろん、吸収を助けてくれるものや、カラダの炎症を抑えてくれるものなど、いろんな働きのものをちょこちょこ体に入れるのです!
鉄を多く含む食品については、森永製菓さんのホームページがわかりやすかったので、ぜひ見てみてくださいね
→「鉄」の食事摂取基準と多く含む食品を紹介!
さて
今回の栄養クッキングに参加した鍼灸師は4人
それぞれ一品ずつ作りました
さすが、四者四様です
[小松菜牛肉炒めとゆで卵入りのオートミールおにぎらず]
糖質を控えたい人にもおすすめのオートミールです
お米より少しやわらかいかな?くらいでしたが
少量でも腹もち抜群で、美味しくいただけました
[あさりと豚肉の野菜たっぷりスープ]
「小松菜が鉄分多いのはわかるけど、子供が食べてくれない…」
という3児のママは子供でも食べてくれる野菜をチョイス
栄養価の高い料理を作っても、食べてくれなきゃ始まりませんからね
水溶性のビタミンは水に流れてしまうので、ゆでて水切りするより
スープの具にしてしまった方が、栄養まるごと取れていいですね
[鶏ひき肉とひじき煮・うずらの卵とエビの入った宝煮]
あらかじめ仕込んでおいたひき肉タネをちゃちゃっと詰めてぐつぐつ煮込みます
ひじき煮を多めに作って、後日リメイクすれば2度おいしい!!
うずらの卵は鶏卵よりもずっと栄養価が高いんだとか
[鶏レバーとレーズンのパテ]
だれが作ったか、おわかりでしょう(笑)
明らかにこれだけ、お酒飲む気満々ですよねぇ
動物性食品に含まれるヘム鉄→レバー(本当は豚レバーが良かったんですが売ってなかった~)
植物性食品に含まれる非ヘム鉄→レーズン
鉄の吸収を助けてくれるビタミンC→レモン汁
をミキサーで混ぜて出来上がりです
毎日の食事、買う食材ってワンパターンになりがちですよね
お友達と一緒に料理をすると
「その食材買ったことなかった!」
「そういう使い方もアリだね」
と発見がたくさんあります
私は翌日、アサリとうずらの卵とオートミール買いましたよ(笑)
料理しているときの音や香りは食欲を増すと同時に
脳への刺激となって胃酸や唾液の分泌を助けてくれます
そうすることで「これから食事だぞ」というカラダの準備が整って
食べたものを消化吸収しやすくなります
忙しい日は、買ってきたものをさくっと食べるのもいいですが
ゆっくり料理を楽しめる日もあると良いですね
【ブロイラーは品種だと思ってました…】
南の谷の鍼灸院 南谷望