元気lab「カラダの取説」⑥
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
1年前にFacebookで配信されていた【元気lab カラダの取説作り】を振り返るシリーズです
これまでの投稿はコチラ↓
①カラダの取説を持つということ
②「week1:自己変革の準備」より
③冷え・のぼせ・ほてりのセルフケア
④「week2:いのちをリスペクトせよ」より
⑤自分の体をすみずみ触ろう
2020.04.29配信
week 3「生命力を理解し 方向性を定める」より
【咳の症例から生命力を理解しよう】
当時、視聴者(鍼灸師さんかな)からの質問から症例の話になりました
・この1か月、ずっと咳が出ている
・寒気や鼻水はない
・ストレスや不安感が強くなると咳が強く出る
・胸の締め付けられるような痛みがある
以上のことから自分なりに考えて
「ストレスや不安感から肺の気がうっ滞して呼吸に影響を与えている?」
「このような咳のメカニズムや対処法について知りたい」
とのことでした
いま見えている『症状』としては
・咳が出ている
・1か月も治らずにいる
・ストレスや不安感に影響を受けている
・胸の痛み
などがありますね
こういった症状はすべて
「生命力が下がったことをあらわす指標(しひょう=めやす)のひとつ」
と考えます
体を動かす原動力はすべて『生命力』でとらえます
「聴力」「視力」「消化力」「免疫力」「集中力」「記憶力」「回復力」…
これらのチカラは生命力を分配して使われている、という考えです
「力(チカラ)」そのものは目に見えないけど、こういう力が弱ったときに起こる症状があることから「チカラ」が存在する、と考えることができますね
何か症状がある=生命力が下がったんだな
と、シンプルにとらえます
【生命力のグラフをご覧ください】
生命力は生まれたときが100%
亡くなるときが0%です
私たちは少しずつ生命力を使いながら生きていて
どんなに健康的に過ごしていても、いつか必ず生命力は0になります
10代の時はちょっとのケガでもすぐに治ったものが
30代、40代になるにつれて治りにくくなるのは仕方のないことです
でも、それって30代、40代の「わたし」が発揮できる元気100%の状態ですか?
図の緑のラインは「その年齢の元気100%」をあらわします
疲れがたまったり不摂生をしたり、ケガを放っておいたりすると
赤のライン「元気急降下」=「病気」の状態
つまり「生命力が低下した状態」になります
「耳鳴りがする」「消化力が落ちた」「なんか老け込んだ」…
ガクッと落ちたそのラインは80歳の生命力と同じくらいなんてことも…
その年齢のラインよりもはるか下にいるなんてもったいない!
「年だから」を言い訳にするにはまだ早い!
ちゃんと休んで、生活を見直したり、しっかり鍼灸でメンテナンスしたりして
青いライン「元気に続くみち」に乗りたいですよね
【咳の話に戻ります】
そんなわけで
ストレス=咳の症状
ではなくて
ストレス→生命力の低下→咳の症状
もしくは
ストレス→対応できないくらい生命力が低下している→咳の症状
と考えることができます
治療方法は
咳には咳止め、長引く症状には炎症を抑える薬、胸の痛みはMRIをとって、ストレスについてはカウンセリングを受けて・・・
じゃなくって
「生命力を回復させる」
が正解です
すべて物事を「生命力」で考える
少しわかってきましたか?
まだまだ分からなくても大丈夫です
今後も体の変化、指標の見方などお伝えしていくので
イメージをつかんでいってくださいね
次回はこの続きで
「方向性を定める」ということと
元気がなくなってくると段階的に症状が出るよ
のお話です
【来週もまたみてくださいね~(サザエさん風)】
南の谷の鍼灸院 南谷望