トップページ プロフィール 治療メニュー アクセス ネット予約 ブログ お問い合わせ

甲状腺と東洋医学①

投稿日:2022年8月26日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

甲状腺機能低下症かもしれないと言われて
検査を受けてみたけど、異常なしでした
この不調の原因はなんなんでしょう??

 

というご相談を、たまたま続けてお受けすることがあり
これはお話ししておきたいなと思ったので

①甲状腺のはたらきと全身の状態
②東洋医学ではどう見るか

2回に分けて書いてみたいとおもいます

 

【甲状腺ってなに?】

甲状腺は喉の前側にくっついている器官です
脳の下垂体から指令を受けて
代謝をコントロールするホルモンや
カルシウムの量をコントロールするホルモンが出ます

 

甲状腺が働きすぎ
代謝のホルモンがバンバン出過ぎて
体が常に戦闘モード!!
になってしまうのが
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

 

甲状腺がうまく働けなく
代謝のホルモンが出てくれず
体がお休みモード、どころか
代謝が悪くてぐったりエネルギー不足
になってしまうのが
甲状腺機能低下症(橋本病など)

 

【血液検査の項目】

・TSH
脳の下垂体から出るホルモン
甲状腺ホルモン(以下のT4とT3)が出るように指令を出す

・FT4(T4)
甲状腺から出るホルモン
血液にのって全身をめぐり
代謝を促す指令を出す

・FT3(T3)
甲状腺から出る、もしくは肝臓や腎臓でT4から変化してできるホルモン
T4と同じく代謝を促す指令を出しますが、作用はT4よりも強力です

この検査からは
「甲状腺ホルモンが適量出ているか?」
「ホルモンの量に過不足があったときに、指令はちゃんと出ているか?」
が分かります

 

【甲状腺と現代医学】

「甲状腺機能が低下しているかもしれない」
と考えられた時には

・甲状腺ホルモンの量は十分にあるか?
・ホルモンを出す指令はちゃんと出ているか?
・T4からT3に変化させる肝臓などに問題はないか?
・甲状腺ホルモンの不足を示す他の異常は出ていないか?

などを細かくみていって、原因を特定するのが現代医学であり
特定するためには
「検査結果の数値はこの範囲に収まっていれば異常なしとする」
という基準があります

 

【甲状腺と東洋医学】

「検査で異常なしって言われました」
「でも、体調が良くないんです」

という方のお悩みに応えられるのが
“未病”の概念がある
東洋医学なんだと思います

「辛い(症状がある)ってことは、どこかおかしいよね」

と考えて
単一の臓器ではなく、全身の状態に対して治療するのが、東洋医学の強みですね

 

そんなわけで次回は
「甲状腺と東洋医学」についてお話しします

 

【20代の頃バセドウ病でした】
南の谷の鍼灸院  南谷望