元気になるお話会@太鼎堂鍼灸院
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
毎週火曜に治療スタッフとして参加している
横浜市鶴見区の太鼎堂鍼灸院では
毎月第2木曜日に『元気になるお話会』を開催しています
誰でも参加できる東洋医学講座で
東洋的な考え方や、セルフケアを学べます
2023年1月のお話会は
『運気をよくする話』でした
【皆さん、ツイてますか?】
『運が良い』=『運気が良い』ということ
『運気』は『気を運ぶ』と書くように
『気の流れが良い』状態と考えられます
『気』は『見えないチカラ』と考えましょう
つまり
ツイてるか、運気がどういう状況か知ることは
見えないチカラがどう働いているかを知ることです
【運気も季節も常に巡るもの】
水の流れが止まると濁ったり腐ってしまったりするように
気の流れが止まると、滞って運気が下がる
運気は季節のように、巡っているものです
不安定で、常に変化しているのが自然な状態
だからこそ
いつの状態が良いとか悪いとかでは無く
現状を正しく受け止めて
その状態に合わせた過ごし方をすることが大切です
【お神籤(おみくじ)の読み方】
お神籤を引くと
「吉だ」「凶だ」と一喜一憂しがちですが
ここにもたくさんの教えが詰まっています
東洋思想の根底をなす古典『易経』の中に
吉凶悔吝(きっきょうかいりん)
という言葉があり
人の心と行動の巡り合わせを表しています
『凶』の時に過ちを『後悔』することで『吉』に向かう
『吉』の状態で驕って『吝嗇』(りんしょく・ケチ)になると『凶』に向かう
そしてまた後悔して改めて、吉に向かっていくという流れですね
つまり、吉も凶も大きな流れの中のひと時を表すに過ぎない
お神籤は『今の運気の勢い=運勢』を教えてくれるので
それに従って行動を変えていけば良いということなんですね
そして、状況が変わったらまたお神籤を引くと良いです
年始だけのセレモニーにしちゃうなんて勿体ないですよね
私もお話会の後にお神籤を引きに行きました!
年末年始に発熱して寝込んだりして
働き方を見直すタイミングだなぁと思っていたので
お神籤の内容に「そうだよねぇ」と
答え合わせができた気分でした
「寝込むなんてサイアク!」って事ではなくて
「一度立ち止まりなさい」っていうメッセージなんだな
学びの時だな、ありがたいな、と思えるわけです
【運気を良くする3つの方法】
『気を動かす』がポイントなので
お話会で今までも紹介している『元気棒』でもOKですが
他にもオススメの3つの方法を太鼎堂ブログでご紹介しました
もし良ければそちらも読んでみてくださいね
→太鼎堂ブログ「運気を良くする3つの方法」
【推し神社があれば教えてほしい!】
南の谷の鍼灸院 南谷望
2023年 よろしくお願いします
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
お正月気分でのらりくらりと過ごしていたら
あっという間に成人の日になってしまいました
高校卒業まで北海道に住んでいたためか
何となく、成人の日頃まで冬休み気分が抜けません
(実家での年越し。暖かい家の中から一歩も出ず)
皆さんはいかがですか?
社会復帰、できてますか?(笑)
本当はやらなきゃいけないことがあるのに
何となくやる気にならない
そういう時は、単純に「元気不足」です
元気が足りない時は
『消費過多』か『回復不足』かを考えましょう
【消費過多】
元気を消耗することばかりしていませんか?
自分にとって苦手なこと、無理していませんか?
楽しいことでも、体の負担になっていませんか?
【回復不足】
ちゃんと眠ってますか?
しっかり食べて、休んでいますか?
この1週間くらい、私もとにかく消費を減らして回復に努めています
・PC &スマホは程々に
(集中作業がある時はブルーライトカットメガネ)
・アルコール&カフェイン断ち
(元気になったらすぐ復活します)
・食事量の見直し
(お酒飲まなければ、暴食しない)
・朝ごはんをちゃんと食べる
(実家の朝食が美味しすぎた。真似したい。)
・疲れたら、無理せず休む
(意識的に休まないと、ダラダラ作業してしまう)
・とにかく早く寝る!!
こんな感じで過ごしていますが
面白いくらい肌がツヤツヤしてきました(笑)
(肌改善が目的じゃ無いんですが。。。)
なんか調子が出ない時は
「元気不足」
原因は
「消費過多」と「回復不足」
日々の生活をちょっと見返してみてくださいね
【そんなわけで、今年もよろしくお願いします】
南の谷の鍼灸院 南谷望
第50回日本伝統鍼灸学会
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
10月29日、30日は治療院をお休みにして
第50回日本伝統鍼灸学会 学術大会
に参加してきました
鍼灸業界にも、学会とかあるんですよ(笑)
今大会のテーマは
氣と意識
〜伝統鍼灸の本質に迫る〜
東洋医学というと
「あなたの『気』が〜」という表現を耳にすることが
多いのではないかと思いますが
実はこの『気』という言葉の定義や捉え方には
明確な決まりがなく、鍼灸師同士で話していても
「ん?なんか、伝わってないよな・・・」
となることが多くあります
そういう背景もあってか
業界内でも「気が」とかいう話は
あまり大っぴらにしにくい
という空気があったようです
海外の方がこういう話題は受け入れられやすい
という先生もいました
実際今大会の講演中にも
「大先生の治療は手から『気』が出ている!」
と言う先生がいたかと思えば
「そんなものは思い込みだ」
とバッサリ切る先生もいました
定義が曖昧な言葉について会話をする時に大切なのは
「自分がどう理解しているか」
ではなく
「相手がどういうつもりで発言しているか」
を理解することにあります
そこを理解した上で
「自分はこう定義して、こう考える」を相手に説明できる
これもとっても大切
(これって、あらゆることに応用できますよね)
自分の考えを無理やり押し付けることや
相手の言い分を頭ごなしに否定することなく
交わされる議論は、大変興味深く
なかなかに面白い2日間でした
【とってもいい買い物もできました】
南の谷の鍼灸院 南谷望
元気lab「カラダの取説」㉙
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
寒さが本格化してきましたね
いつコタツを出してやろうかと
タイミングを伺っています
「なんか調子が出ないなぁ」
と思うときは、背景に『冷え』がある場合がほとんどです
うっかり薄着してませんか?
夏の薄い布団のまま寝てませんか?
いつまでも裸足で過ごしていませんか?
「あ、ちょと寒いかも」と思ったら
・一枚羽織る
・お白湯を飲む
・靴下を履く(くるぶしの上まで!)
やってみてくださいね
さて
元気lab「カラダの取説」シリーズは
2020年にFacebookで配信されていた動画をまとめて
私個人の解釈をプラスしたものです
「元気lab」はプライベートグループですが
申請すれば無料で参加できて
過去の動画が視聴できますよ
→元気lab(Facebookページ)
今日は
2020/07/16配信
「week14指標あれこれ ~皮フ~」
の続きです
前回は
・皮膚も生命力の状態を現す指標のひとつ
・指標の中でも、皮膚は内臓の状態からの影響を大きく受けている
(内臓のはたらきによって状態が左右される)
と言うお話でしたね
皮膚と内臓を城壁と天守閣にたとえました
【城壁の内側と外側】
城壁そのものの表面は
外側は皮膚に覆われて
内側は粘膜に覆われています
内側から崩れても
外側から崩れても
耐久性は下がってしまいますね
【粘膜とは】
口からお尻の穴まで
カラダの中を通るトンネルの内壁
と言うイメージです
こんな感じ
内壁と外壁は
一筆書きで繋がっています
皮膚に異状が出続けている人は
胃腸の問題を抱えていることが多いものです
【アクションプラン】
元気になるためにまずはこれだけ!
3段階でやってみよう!!
①皮膚の観察
すべすべ?ザラザラ?
柔らかい?硬い?
しっとり?カサカサ?
あたたかい?冷たい?
異状のある皮膚の範囲は
どこからどこまで?
②胃腸の負担を減らす
・ゆっくり食べよう
一口あたり30〜50回噛みます
・唾液、胃液をしっかり出す
食事の初めに酸っぱい物を食べる
(梅干し、酢の物、食前酢など)
舌で頬の内側をぐるっと一周回すのも◎
食事中に水分がぶ飲みして、唾液や胃液を薄めない
・消化に良いものを食べる
「冷たくない」「固くない」
がポイントです
腹八分で抑えると消化の負担が軽くなります
(たくさん噛んでると、腹八分でも満足できたりしますよ)
③再び皮膚チェック!
胃腸の負担を減らした食事を
1〜2週間ほど続けていると
変化を感じ始めます
胃腸の負担を減らす食べ方は
裏技がたくさんあるので
②の内容をやり始めた方は
ぜひ質問してくださいね!
【明日と明後日は学会参加のためお休みします】
南の谷の鍼灸院 南谷望
太鼎堂便り10月号
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
寒い日の合間のご褒美みたいな秋晴れが
気持ちいいですね
こんな日には、外を歩きたくなりますね
(これ伏線ですよー 笑)
さてさて
【太鼎堂便り10月号】が完成しました!
私が毎週火曜に治療担当している
太鼎堂鍼灸院(横浜市鶴見区)から偶数月に発行している
健康情報マガジンです
南の谷の鍼灸院にご来院の皆さまにもお渡ししています
10月号のテーマは
お産✖️東洋医学
助産院とコラボして院長同士の対談や
こころとカラダが喜ぶ食事の話
不妊治療を経て赤ちゃんを授かったご夫婦の話
などなど
情報をぎゅっと詰め込みました!
私の記事は
東洋医学✖️栄養「しあわせごはんで元気なママになる」
です
でもご覧いただけます
さぁ、お便りが完成したということは
そうです
ポスティングマラソンが開催されます!!
横浜市鶴見の太鼎堂鍼灸院の近隣
13,000世帯に配ります
太鼎堂スタッフだけでなく
患者さんや鍼灸学生さんなど多数ご協力いただいて
みんなでワイワイ
お祭りのように配り歩くイベントです
さぁ、秋風を感じながら
運動不足を解消したい方は
ぜひぜひご連絡ください〜
→お問い合わせフォームからどうぞ
【無事、伏線回収しましたね】
南の谷の鍼灸院 南谷望
酔わないと寝られない
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
【酔わないと寝られない】
「お酒を飲まないと寝られないんです」
という方がいます
私もお酒をよく飲むので
酔って寝落ちする気持ちよさは
よくわかります
でも、残念ながら、
それは質の良い睡眠とは言い難く
気絶するように気を失いながらも
内臓はアルコールの分解でフル稼働
朝起きたら、疲れは全然取れていない!
「今日は健康に気を使って休肝日!」
と思っても
頭が冴えて眠くならない
「やっぱり飲まなきゃ寝られないなぁ」
と、お酒を手にしてしまう
これ
「飲まなきゃ寝られない」じゃなくて
「寝られないから飲んじゃう」なんです
つまり、このタイプの人は
「寝る気持ちになる」ことが重要です
不眠の原因はいろいろありますが
寝る気持ちにならない人にありがちなのが
【今日一日に満足していない】
これは、自覚してない場合も多いんですが
「あ〜!今日はよく頑張ったな〜」
のように『やり切った』実感があると
「さて、寝るかな」と寝る気持ちになりやすい
なんとなく上手くいかなかった日や
いつもと同じような日、と感じる日は
ダラダラと夜更かししてしまったり
「何か」に向けて発散したい気持ちが生まれて
お酒や食べ物、趣味に没頭するなど
「まだ今日は終われない」気分になっています
ここで、ちょっと考え方を変えてみましょう
【今ここに、生きているだけで素晴らしい】
何もしていないような日でも
ただ『生きている』ということに
価値がある
当たり前のように息をして
食事をして、暖かい布団で眠れる
そういうことに感謝の気持ちを抱いて
過ごしてみましょう
満たされない気持ちや
漠然とした焦りから解放されて
穏やかに眠る気持ちになってきます
ちなみに
【頭脳労働で疲労感はあるのに体は疲れていない】
というひとも、なかなか寝る気持ちになりにくいです
運動習慣がない方は、ウォーキングやラジオ体操など
簡単なことから始めてみると良いですよ
以前『不眠のおはなし』というブログも書きましたが
まずは鍼灸治療を受けて
眠れるカラダを作っちゃうのが近道です
【眠れるとお酒も減らせる】
南の谷の鍼灸院 南谷望
元気lab「カラダの取説」㉘
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
元気lab「カラダの取説」シリーズは
2020年にFacebookで配信されていた動画をまとめて
私個人の解釈をプラスしたものです
「元気lab」はプライベートグループですが
申請すれば無料で参加できて
過去の動画が視聴できますよ
→元気lab(Facebookページ)
今日は
2020/07/16配信
「week14指標あれこれ ~皮フ~」より
【元気な皮膚とそうでない皮膚】
ひとの生命力の状態を反映する部位や状態を
「指標(しひょう)」とよび
生命力が低下しているか充実しているかを知る
「ものさし」とすることができます
今回のテーマである『皮膚』からも
生命力の状態がわかります
元気な人の皮膚は
しっとり・すべすべ・ツヤがあって・きめ細かい
などでしょうか
「血色がいい」なんていうのも指標になりますね
元気じゃない人の皮膚には
荒れ・割れ・乾燥・ベタつき・湿疹・吹き出物・痒み・くすぐったさ・火照り・感覚異常
などがありますね
『皮膚に現れる異状』は『皮膚の問題』ではありません
『皮膚に異状が現れるような “生命力の状態”の問題 』
ということになります
【皮膚は内臓を守る城壁】
皮膚は身体の表面を覆い、外の世界と身体の中を分ける境になっている
身体の中を守る壁であり、それはまるで
天守閣を守る城壁のようです
城壁がボロボロでは天守閣を守れませんから
ほころびができたらすぐに修復しないといけません
それなのに皮膚に異状が出ているということは
皮膚よりも優先的に守らないといけない内臓に
すでに問題が起こっている、と疑わなければいけません
目に見える皮膚の異状(弱り)は
目に見えない内臓の弱り(生命力の低下)
を現す指標、ということになりますね
【皮膚トラブルには】
これから秋にかけて、乾燥の季節になるので
外からの刺激に対して保湿ケアは有効です
でも、内臓の弱りから出る皮膚トラブルには
どんなに強い塗り薬で症状を抑えても
内臓の問題を解決しなければ
またすぐに症状が出てしまったり
皮膚以外にもさまざまな症状が出るでしょう
【今日のポイント】
・皮膚は生命力の状態を現す指標のひとつ
・指標の中でも、皮膚は内臓の状態からの影響を大きく受けている
(内臓のはたらきによって状態が左右される)
次回の 元気lab「カラダの取説」では
皮膚と胃腸のつながりについてお話しします
【ついにジム通い始めました】
南の谷の鍼灸院 南谷望
夏の冷え→秋の不調
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
気温がすっと下がり始めて
エアコンなしで過ごせる日が続きますね
快適なようで、急な変化についていけずに
不調が顔を出してきた・・・と言う方、増えています
(私も最近、寝違えました。)
【夏の体と冬の体】
夏の体は網戸のように
内と外の熱の行き来がしやすい
外から涼しさを取り込んで
カラダの中の暑さを外に逃すことで
熱がこもりすぎないようなしくみ
冬の体は窓をぴっちり閉めるように
体内の熱を外に逃さず
外の冷気も入りにくくすることで
体が冷えるのを防ぐしくみ
秋の体は、夏から冬へと切り替わる途中
ワンちゃんの毛が生え変わるように
人の体も季節ごとに変化しています
【自然の中においては】
本来は
夏の敵は「暑さ」
冬の敵は「寒さ」
なので
それぞれと戦うに適した体になっています
【現代ではどうでしょう?】
熱中症対策に『適切に』エアコンを使うのは必要なことでしたが
涼しい部屋にずっといて、汗をかかない夏を過ごしていませんでしたか?
夏の間に、体を冷やしすぎた人は
秋に向かうこの時期に体調を崩します
【こんな症状増えてます】
はじめは
「最近イマイチ調子が出ないなぁ」
「体がなんか変だなぁ」
と言う、ちょっとした違和感から始まり
・体があちこち痛む
(首・腰・膝・足首などが多かったです)
・かったるい
・めまいが増える
・物忘れがはげしい
・目の疲れ
・不眠
こんな症状の方が増えてきました
「物忘れが増える」も、実は不調のサインなんですね
集中力や思考力など
「〇〇力」と名の付くものは全て
「生命力」を分配して発揮される力です
「うっかりミス」が増えてる時は
体調の見直しが必須です!
【冷えた体を元に戻すには】
夏に涼しい部屋で汗をかかない生活が続くと
「汗をうまくコントロールできない」状態に陥ります
たいして暑くもないのにベタベタと汗がまとわりついたり
ちょっとしたことでダラダラと汗が止まらず
秋の風にあたって冷えすぎる
こうなってしまった体を戻すには
『しっかり汗をかく』
これっきゃないです
それも、サウナやホットヨガなど
外気温を上げて汗を出させるよりも
『体を動かしてカラダの内側を温め、汗をたっぷりかく』
こうやって、熱を起こして汗をかくしくみを体に覚えさせます
【運動のめやす】
ご自身の体力に合わせて加減してくださいね
めやすとしては
軽く息が上がる程度に
2〜30分のジョギング
走るのが難しい方は
いろんな関節を「いつも動かしていない範囲まで」動かす
例えば、グーッと手を伸ばした先に
もうひと伸びしたり
そこから腕を捻ったり
関節をぎゅーっと曲げていきながら、これ以上無理ってところまで曲げ切る
こんな感じで、普段しない動作を
深く呼吸をしながら行うのがポイントです
【私も冷えすぎてました】
私も夏の冷えを溜めすぎてしまい
注意力散漫によるうっかりミスが続き
首の寝違えと、皮膚のかゆみが出てきたので
昨日から30分ウォーキング始めました
(慣れたらジョギングする、つもり)
いい汗かくぞー!!
【ジムの体験にも申し込みました】
南の谷の鍼灸院 南谷望
甲状腺と東洋医学②
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
前回に引き続き、甲状腺のお話です
甲状腺機能低下症かもしれないと言われて
検査を受けてみたけど、異常なしでした
この不調の原因はなんなんでしょう??
というご相談を、続けてお受けすることがあったので
①甲状腺のはたらきと全身の状態
②東洋医学ではどう見るか
2回に分けて書いてみました
【甲状腺機能低下疑いと言われた方々のお悩み】
・とにかく疲れやすい
・休日は一歩も動けない
・寝ても寝ても疲れが取れない
・自分の体調に不安がある
・皮膚感覚の異常がある
・周りの人よりも寒がり
・気分が落ち込みやすい
このように病名がつきにくい体の不調を抱えていました
検査の結果、甲状腺機能低下症ではない
との診断を受けたそうですが
不調があることには変わりありません
【病気ではない。未病という考え方。】
病気じゃないけど元気じゃない
病気と元気の間にはグレーゾーンがあります
東洋医学では『未病』と呼ばれ
治療対象と考えます
【やまいの原因はいつもひとつ】
東洋医学の鍼灸治療、と言っても
治療法によって考え方が違うので
全ての鍼灸治療院に当てはまるわけではありません
私が行う『積聚治療』における考え方です
やまいは『生命力の低下』によって起こる
生命力が低下すると、さまざまな症状が現れる
治療や養生を通して、生命力が回復すると
現れていた症状も落ち着くようになる
【どういうことかと言いますと、、、】
甲状腺機能低下症であっても
そうでなくても
それを疑われるような症状があるということは
背景に生命力の低下がある
と考えるわけです
この方達は、たまたま
甲状腺機能低下が疑われる
『エネルギー代謝に関わる部分』に不調が現れましたが
生命力の低下の影響が
肩こりや腰痛、耳鳴りやめまい、免疫力の低下や喘息、アトピーや生理痛、不妊症や睡眠障害などに現れる事もあります
そして、それに対する治療手段は
『生命力を回復させる』
シンプルに、これだけなんです
だから、病院で診断名がつこうがつくまいが
やることは同じ
セルフケアもいつも同じで
『体は冷やさず温める』
これだけです
【つい最近、私も甲状腺ホルモンの値が低めでした】
南の谷の鍼灸院 南谷望
甲状腺と東洋医学①
こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です
甲状腺機能低下症かもしれないと言われて
検査を受けてみたけど、異常なしでした
この不調の原因はなんなんでしょう??
というご相談を、たまたま続けてお受けすることがあり
これはお話ししておきたいなと思ったので
①甲状腺のはたらきと全身の状態
②東洋医学ではどう見るか
2回に分けて書いてみたいとおもいます
【甲状腺ってなに?】
甲状腺は喉の前側にくっついている器官です
脳の下垂体から指令を受けて
代謝をコントロールするホルモンや
カルシウムの量をコントロールするホルモンが出ます
・甲状腺が働きすぎて
代謝のホルモンがバンバン出過ぎて
体が常に戦闘モード!!
になってしまうのが
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
・甲状腺がうまく働けなくて
代謝のホルモンが出てくれず
体がお休みモード、どころか
代謝が悪くてぐったりエネルギー不足
になってしまうのが
甲状腺機能低下症(橋本病など)
【血液検査の項目】
・TSH
脳の下垂体から出るホルモン
甲状腺ホルモン(以下のT4とT3)が出るように指令を出す
・FT4(T4)
甲状腺から出るホルモン
血液にのって全身をめぐり
代謝を促す指令を出す
・FT3(T3)
甲状腺から出る、もしくは肝臓や腎臓でT4から変化してできるホルモン
T4と同じく代謝を促す指令を出しますが、作用はT4よりも強力です
この検査からは
「甲状腺ホルモンが適量出ているか?」
「ホルモンの量に過不足があったときに、指令はちゃんと出ているか?」
が分かります
【甲状腺と現代医学】
「甲状腺機能が低下しているかもしれない」
と考えられた時には
・甲状腺ホルモンの量は十分にあるか?
・ホルモンを出す指令はちゃんと出ているか?
・T4からT3に変化させる肝臓などに問題はないか?
・甲状腺ホルモンの不足を示す他の異常は出ていないか?
などを細かくみていって、原因を特定するのが現代医学であり
特定するためには
「検査結果の数値はこの範囲に収まっていれば異常なしとする」
という基準があります
【甲状腺と東洋医学】
「検査で異常なしって言われました」
「でも、体調が良くないんです」
という方のお悩みに応えられるのが
“未病”の概念がある
東洋医学なんだと思います
「辛い(症状がある)ってことは、どこかおかしいよね」
と考えて
単一の臓器ではなく、全身の状態に対して治療するのが、東洋医学の強みですね
そんなわけで次回は
「甲状腺と東洋医学」についてお話しします
【20代の頃バセドウ病でした】
南の谷の鍼灸院 南谷望