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元気lab「カラダの取説」⑲

投稿日:2022年1月10日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

年末年始に両親に鍼灸治療をする機会があり
元気すぎる6~70代の体に驚きました
(たぶん、私より元気な体してる・・・)

体調に悩みのある方は、あちこち冷えて硬く、押すとイタイ・・・
だんだん元気になってきて「不調はないけどメンテナンス」という段階になると、お腹でも手足でもどこを触れても『あたたかくて柔らかい』体になってきます

 

生まれたての赤ちゃんってポカポカでふわふわですよね
「生命」ってあたたかいんです
(あ、年末に姪っ子が生まれました。)

 

生命力あふれる両親の体に安心するとともに
私ももっと元気でいなきゃと改めて思いました

 

みなさんも一緒に「自分で自分を元気に!」していきましょうね

元気ラボ「カラダの取説」シリーズ
今までの投稿はコチラ

自分で自分を元気にするセルフケアの学び
(2020年の春にFacebookで配信されていた動画の内容をご紹介しています)

 

さて前回は「指標あれこれ~おしっこ~」
体から出る液体(汗や尿)はその量だけでなく
「どんなかんじか」によっても体調(生命力の状態)が推測できるというおはなし

今日は
・おしっこの質(性状)の違いからみる体の熱の状態
・元気な時のおしっこってどんな感じ?
についてです

 

【カラダから出る液体は熱の調節をする】

・口から入って胃腸を通り、肛門から出る
・膀胱から尿道を通って出る
このふたつのルート

『体の内側にありながら、体の外である』

この感じ、イメージできますか?
『ちくわやドーナツの穴は「中身」じゃない』
なんて例えられたりしますね

(画伯が描くとこんな感じ 笑)

つまり、おしっこが膀胱に溜まってるときは
「体の外側に水が接している」状態

洗面器に水をはって手を浸しているのと同じ、と考えましょう

 

そうです、体の熱を奪われるってことです
やけどをして、手が熱い時には「冷ます」
手が熱くないのに水につけると「冷える」
ですね

体の状態によって、その水が必要な時もあれば
ないほうがいい時もあるわけです

 

【おしっこはあたたかい】

水って言ってもおしっこってホカホカだよね

と思った方、いいところに注目しましたね

これはすでに
「カラダの熱を受け取った状態」なので
おしっこが温かいぶん、体の熱は減っているとみることができます

 

尿を外に出す=体の熱を外に出した

ということ

つまり、おしっこの回数からも、体内の熱の状態がみえてきます

 

【頻尿(回数が多い)】《冷えている》
体内に水を置いておくと熱が奪われてしまう
溜めておけない
すぐ外に出したい

 

【回数が少ない】《熱がこもっている》
体内に水を置いて、たくさん熱を持っていってほしい
溜めておきたい
しばらく出さないでおきたい

 

【元気な時のおしっこは?】

元気な時とそうでない時の違いをまとめました
こちらを参考に日々のおしっこ観察をしてみてくださいね

忙しくてよく眠れなかった日
たっぷり休んだ3連休の後

どんな違いがあるでしょうか?

 

 

【泡立ちなんて気にしたことなかったよ】

南の谷の鍼灸院  南谷望

元気lab「カラダの取説」⑱

投稿日:2021年12月27日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

妊活に鍼灸が良いって聞きました」
と治療を受けに来てくれた方がいました

ふむふむ
それは良いことを聞きましたね^^

 

そうなんです
鍼灸の全身治療は
体の中で気の滞りが起きている所を見つけて
その渋滞を解消していくようなものです

 

全身すみずみ気がめぐっているカラダは
あたたかくて柔らかく
赤ちゃんをお迎えするにはもってこいの状態

妊活だからと、お腹や足のツボだけあたためるのではなく
「元気なあなた」になるために
鍼灸治療はおススメなんです

 

そして、そんな方にも読んでいただきたい
元気ラボ「カラダの取説」シリーズ
今までの投稿はコチラ

自分で自分を元気にするセルフケアの学び
(去年の春にFacebookで配信されていた動画の内容をご紹介しています)

 

2020/06/9配信
「week9指標あれこれ ~おしっこ~より

 

【カラダを出入りする液体】
体に入る液体
・飲み物
・食べ物

体から出る液体
・汗
・尿
・不感蒸散(皮膚からもわんと蒸発したり、呼気に混じって外に出る)

 

「健康のために〇リットルの水を飲む」
など、体に入れる量ばかり注目されがちですが
出ていく量や性状、それによる体の熱の調節にも目を向けると
「自分の体の元気ぐあい=生命力の状態」が見えてきますよ

 

汗については前回⑰でお話しました
汗の量や、かき方で生命力の状態がわかりました

では、おしっこはどうでしょうか?

 

【工場排水と人の排尿】

例えば
同じ成分の水を供給された工場から出る排水が
キレイな物か、有害物質が含まれるか

同じ成分の水を飲んだ人のおしっこが
キレイな物か、糖尿やたんぱく尿か

工場のなか、体の中の働きに
何か違いがありそうですよね


では、ひとの体の中の働きの違いは尿検査をしないと確認できないでしょうか?
尿の成分がおかしくなる時って、昨日まで100%元気なカラダで
今日急に異常なカラダになったとは考えにくい

そういう尿が出てしまう体の状態に、少しずつ傾いてきた
と考える方が自然ですよね

 

体に起きているいろんな異状・不調のひとつのサインとして尿に変化があると理解して日々チェックしていると、検査で異常値が出る10歩手前、100歩手前で
「あれ?あまり元気じゃない方に進んでる?」
と気づいて、生活を軌道修正できそうですよね

元気と病気は突然切り替わるのではなく
グラデーションの中にあります

黒に限りなく近いグレーよりは
ほぼ白いグレーなあたりを歩きたいですね

 

次回の元気labでは、この続き
おしっこの質の違いで体の熱の状態を知る
元気な尿と元気じゃない尿の違い
をお届けします

 

【実は泌尿器科医の娘】
南の谷の鍼灸院  南谷望

元気lab「カラダの取説」⑰

投稿日:2021年12月8日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

運転免許の更新で初めて田園調布警察署にいったら、免許写真がやや美白モードな感じで、得した気分です
鮫洲試験場より絶対白く撮ってくれてる!女子必見!!(笑)

 

さて、元気ラボシリーズ
今までの投稿はコチラ

2020/06/3配信
「week8 指標あれこれ ~汗~より
前回は気温・湿度・気圧の変動に合わせて体が常に調節をしていること
自分が影響されやすいことには特に気を付けてケアしてあげると良いよって事と
低気圧で頭痛が起きやすい理由についてお話ししました

 

今日は、体の熱のコントロールについて深めていきましょう

 

【汗のかき方も指標になる】
※指標:生命力の状態をあらわすもの。体の異状。

「汗」を出すことで、人はからだの熱をコントロールしている

汗が出る→体が熱い
汗が出ない→体が熱くないor冷えている

 

「適量で汗を止められない」
「うまく汗がかけない」
という人は、『熱をコントロールできないくらい生命力が低下している』ととらえます

 

【体の熱は『運動』によってうまれる】

『運動』とは
①筋肉を動かすこと
②内臓が働くこと(心臓や胃腸などだけでなく、脳や五感の働きも含みます。視覚聴覚など。)

汗が出すぎる→筋肉や内臓が働きすぎ
汗が出なさすぎる→筋肉や内臓の働きが弱い・体が冷えている

 

内臓の働きは主に「飲食(代謝)」「修復」です
寝汗をかく方は、寝ている間に内臓の修復で大忙しになっているかもしれません
寝てるはずなのに、体が休まっていない状態です(寝る直前まで食事や飲酒してませんか?)
※小さな子供は気の動きが旺盛なので、寝汗をかいてもあまり気にしなくて大丈夫です

 

【熱の発散のしかた】

体の熱の量が増すと3段階で熱を下げる

気体:体が温まる(もわっとした熱気)

液体:汗が出る(汗で熱を外に出す)

個体:湿疹ができる(皮膚が膨らむことで外気に触れる表面積を増やし、冷ます)

 

【食べすぎ飲みすぎで吹き出物ができる】

食べすぎ飲みすぎを続けると、内臓が働き続ける時間が長すぎる
体内の工場はオーバーヒートしてしまい、熱がたくさん発生する
熱は上に昇る性質があるので、頭や顔に昇った熱が気体や液体で放熱されないと
固体(皮膚のふくらみ・吹き出物)を作って発散させようとする

こういう時は、軽い運動をして汗をかくと熱が逃げやすくなります

 

【アクションプラン~汗のチェック~】
何をしたときに、どんな汗をかきますか?

 

《異状な(生命力が下がった)汗》

・ダラダラと出続ける
・ベタベタする
・寝汗
・運動しても汗が出ない

 

《正常な汗》

・サラサラする
・汗をかいた後にスキっとする

 

異状な汗は『生命力低下のサイン』
何か気になる症状が出るより前に、汗のかき方に変化があったりします
汗そのものがお悩みの症状でなくても
体の不調の前兆だと思って、早めの対策が重要です!!

 

鍼灸治療で全身しっかりみたいところですが
その前に、まずはセルフケアです

・毎朝1杯のお白湯
・手足にトントン元気棒
・食べすぎを控えて腹八分
・いつもより1時間はやく布団に入る

できることから始めてみましょう

 

【意識高くしすぎないのが続けるコツ】
南の谷の鍼灸院  南谷望

元気lab「カラダの取説」⑯

投稿日:2021年11月29日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

日に日に寒さも増してきて
エアコン大活躍!とともに乾燥も強くなってきましたね

南の谷の鍼灸院でも先月から加湿器が大活躍!
あたたかい蒸気の出口にアロマストーンを置き
ほんのり香るアロマに癒されつつ、治療を受けていただけます

 

さて今日は
自分で自分を元気に!
元気labカラダの取説シリーズです
今までの投稿はコチラ

 

2020/06/3配信
「week8 指標あれこれ ~汗~より

この配信の頃は6月初旬
湿度がぐんぐん上がり、そろそろ梅雨入り・・・という時期
「気温や湿度、気圧の変化で体調崩す人が増えてきたね」
という話題から始まりました

ブログを書いている今は秋から冬への移り変わりの時期
「季節の変わり目の不調」として一緒にみていきましょう

 

体調に影響を及ぼしやすい自然環境の変化は
【気温・湿度・気圧】
なんかが代表的ですね

 

【低気圧で頭痛はなぜおこる?】

気圧は大気の圧力
地球の外から地球の中心に向けて押される圧力
とイメージしましょう
山の頂上と地上では大気から受ける圧力の大きさが違いますね

山登りで、地上から持って行ったポテチの袋が山頂ではパンパンに膨らんでいた
という経験はありませんか?
これは、袋の中の何かが膨らんだわけではなく
地上で気圧として押されていた力が、山頂では弱まったため
袋の中から押し戻す力が相対的に強まった、という状態ですね

 

気圧が弱まると、内側から押し広げる力がいつもより強まってしまう

ひとの体も同じで
低気圧では体の組織が少し緩んで、膨張するような感じになります

こういう時に、体の緩みを補正して適性を保てないくらい疲れていると
骨や筋肉の連動がうまくいかず→関節が痛む
頭部が膨張するようになり→頭痛が出る
緩んだ体の組織からすきま風が吹くように体熱が逃げる→冷える万病につながる

 

高気圧の方が元気な気がするのは
外から押される力が強いと、組織がほど良く締まって収まりが良く
すきま風も吹かないため、体が冷えにくいという事になりますね

 

【季節の変わり目の過ごし方】

「いつもと同じように過ごしてるはずなのに、季節の変わり目には疲れやすい」
という時は
気温・湿度・気圧のうち
どの影響を最も受けやすいかを見極めてセルフケアする必要があります

 

①気温タイプ
服装、寝具、エアコンの設定温度など
カラダを冷やさない工夫』

②湿度タイプ
飲水量の細かい調節
「1日2リットルの水を飲んでます」という方がいますが
汗をかく真夏と乾燥の秋冬では必要量が違うと思いませんか?

③気圧タイプ
気圧は自分で調整できませんが
「いつもより体が冷えやすい=疲れやすい」と理解して
日常生活でほかに冷えや疲れを生むことを減らし
体力の温存

 

【①~③に共通するのは「体を冷やさない=熱をコントロールする」】

ひとの体はまわりの環境の変化に常に対応し
体内の状態は適正に保つよう調節しています

寒いときは体温が下がらないようにあたため
暑いときは体温が上がりすぎないように冷ます

北海道にいても沖縄にいても、体温が同じなのはこのためですね

次回は、具体的に体の熱のコントロールについてお話しますね

 

【加湿器写真のトリックに気づいた人いる?】

南の谷の鍼灸院  南谷望

元気lab「カラダの取説」⑮

投稿日:2021年11月15日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

このところ、ブログの更新が滞りがちですみません!

サボってるわけじゃ無いんですが
鶴見の太鼎堂鍼灸院(火曜日に治療してます)で
「鍼灸治療に興味はあるけどよくわからない」
という方に向けたYouTube動画を作っていて

そちらの作業がやっと落ち着いてきたら
次は自分のインスタでも健康情報を出していこう!!

分子栄養学の勉強も楽しいし

治療の勉強会も充実してきたし

もちろん日々の治療にも全力投球で・・・

 

と、いろいろ同時進行していたら、見事にあっぷあっぷです(笑)

 

こういう時は、自分のカラダの声を聞き逃してしまって
体調を崩しやすいものです

 

そんな私のために
・・・じゃなくて(笑)
そんな充実の日々を過ごしている方が
『自分で自分の元気をコントロールできるように』
1年前にFacebookで配信されていた
元気labをまとめてお伝えしているシリーズです

今までの投稿はコチラ

 

前回は、
「元気棒で刺激をしたあとに、痛みが出ることはある?」
「ストレスでのぼせが起きている時のセルフケアは?」
の質問にお答えしましたね

今日は
「week7 指標あれこれ」の本題です

 

【指標とは】
体に起こっている「異状」のことです
触って痛い、硬い、冷たいなどもそうですが
「働きの異状」も指標になります

これは
・循環が悪い
・消化がうまくいってない
・頭が冴えない
など、目に見えない、触って確認できないことも含まれます

 

そして、体の異状には
①自分で気づいているもの(自覚してるもの)
②自分で気づいていないもの(無自覚のもの)
があります

前回の質問にあった
「元気棒をしたら痛くなかったはずのところが痛くなった」
なんていうのも、無自覚だった痛みを自覚した例ですよね

 

今後、元気になっていくためには
『②無自覚の異状』を減らして『①自覚できる異状』にしていくことがポイントです

 

【アクションプラン(やってみよう!)】

自分を毎日観察しよう!!

以下の《1》〜《5》から、観察しやすいものを選んで
『毎日チェック』しましょう
(どれかひとつだけでもOKです)

 

 

《1》便
形、回数、色、におい
排便時のスッキリ感も目安にするといいです

《2》尿
回数、色、におい、泡立ち、一度に出る量、残尿感など
夜中にトイレに目覚めるのは、体の芯が冷えて、尿を体にとどめる力が弱いと考えます

《3》睡眠
寝付き、眠りの深さ、夢、寝覚めの良さ
「あーよく寝た!」とスッキリ起きられるのが理想

《4》やる気

《5》精神的なゆらぎ
落ち込みやすい、怒りっぽい、家庭や職場で相手に優しくできるか
「心の揺らぎ」「精神の不安定」『こういう性格』ではなく『生命力の低下の指標』です
思い通りにいかない時に感情的になるのか「なるほど、そう来たか」と冷静に見られるかの違いは生命力の高さに左右されます

 

《4》と《5》は分かりにくいかもしれませんが
「10段階」とか「%」に数値化してみると観察しやすいです

 

こうやって観察をしていくと、自分の体調と指標がリンクしているのがわかります

「最近は肩こりも頭痛も無いし、けっこう元気なんだよな〜」
→こういう時って、よく眠れているしお通じも快調だったりします

ということは

寝付きが悪かったり、便秘がちな日が続く
→そろそろ肩こりや頭痛が出てきてもおかしくないよな

と、予想がつきます

 

東洋的なものの見方で全身を見るということは
寝付きも、便も、尿も、メンタルも全部一緒に変化している
と知ることです

 

そういうことを意識してみていくと
「そういえば最近あんまりイラっとしないかも」
「なんかやる気が出て、新しいことに手を出したい」
「毎日スッキリ便が出てる気がする」
ということを根拠に
「ちょっとずつ元気に近づいてるぞ」と気づいてあげられるようになりますよ

 

【治療の勉強会で大失敗!の夢で目が覚めました】

南の谷の鍼灸院  南谷望

元気lab「カラダの取説」⑭

投稿日:2021年10月30日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

みなさん「センキョ割」って知ってますか?
一般社団法人 選挙割協会さんのHPはこちら

私も昨日来てくれた方に聞いて、初めて知りました
投票所で自撮りした写真or投票済み証明書がクーポンになって、対象店舗で使えるというしくみ
都道府県をまたいでも使えるんですって

なにそれ、おもしろ!!
(もっと早く知ってたら、お店として参加したかったなー)

そういえば昔
「選挙の日ってウチじゃなぜか 投票行って外食するんだ~♪」
って歌もありましたね(笑)

 

さて今日は
元気labシリーズです
今までの投稿はコチラ

 

2020/05/27配信
「week7 指標あれこれ」より

week6「生命力の捉え方」の配信を観た方からの質問から

 

Q1:元気棒でトントンした後、はじめは痛くなかったはずのところが痛くなることはありますか?

あります!実は、普段の治療でもこういう事はよく見られます

 

・生命力が低下する
→指標(体の異状)が増える
・生命力が回復する
→指標(体の異状)が減る

とお伝えしていますが
元気棒や鍼灸治療など、刺激を受けた後に指標が増えたときに考えられることは二つあります

①やまいが進んだ
②元気に近づいた

真逆のようですが、よくあります
だいたい②のことがほとんどです

元気棒をした後に痛いところが出てきた人は
「今までが、痛みを感じる感覚が弱っていた(感覚が鈍くなっていた)」
痛覚や触覚、他にも味覚嗅覚など、感覚を生じさせる力も『生命力』です

つまり
もともとそこには痛みを感じるものがあったのに
それが認識できないくらい生命力が低下していた

鍼灸治療や元気棒の刺激を受けて生命力が回復して
異状がある場所の痛みを感じられるようになった

という事ですね
もっと生命力が回復すると、その痛みも消えていくものです

 

Q2:夫が仕事の忙しさとストレスで頭が熱くなり、顔がこわばることがあります。冷えピタを貼ってみても改善せず、ホームケアとしてできることはありますか?

のぼせが起きているようなので「熱い頭を冷ます」というより「全身の熱を混ぜる」という刺激をしてみましょう

 

目や頭を使いすぎたりして
・首から上が熱い感じがする
・めまい
・耳鳴り
・頭痛
など、体の上の症状が出るときに、頭のてっぺんに掌をのせてみてください
次にその掌を前後左右にずらして比較してみると
頭のてっぺんがもわっと熱い→のぼせのサインです!

こんな時に、手足の温度と比べてみると
頭 →熱い
手足→冷たい
になっていませんか?

元気lab③「冷え・のぼせ・ほてりのセルフケア」でもお伝えしましたが
体の芯の冷え、内臓の疲れ(弱り)があると
なぜか体は手足の付け根(肩や股関節)のあたりをギュッと固く閉ざして
体幹の循環を優先しようとします
すると、手足に行くはずだった体のエネルギー(あたたかい「気」)は頭にばかり集まってしまいます
お風呂に溜めたお湯と同じで、上が熱くて下が冷たい状態になりますね

これがのぼせの状態です
この状態で頭に冷えピタを貼ってもなかなか効かないのは想像できましたか?

「頭が熱いから頭を冷やす」ではなくて
「体の熱が循環していないので、全身の熱をかき混ぜる」が正解です!

体の熱を循環させるチカラも『生命力』です
生命力を上げるには
ご存じ!《元気棒》ですね!!

今日のポイントは
【遠いところに刺激をする】

手足の先を中心にとんとん刺激をしてみます
頭に集まった気のエネルギーに
「ここは空いてますよ~」「こっちまで降りておいで~」と呼んであげます

 

片頭痛が「右側」に出ているときは「左足」
というように、上下左右でなるべく遠くです

夜に寝付けないお子さんも、のぼせが原因のことがよくあります
頭を触って熱がこもっていたら
優しく手足をにぎにぎと揉んだり、腕や足を末端に向けてさすってあげたりすると良いですね

 

のぼせは熱のかたより
熱いところを冷やすより、全身を混ぜるイメージで
遠いところに刺激をしましょう

 

今日のタイトルの「指標あれこれ」については
また次回お伝えしますね

 

【娘の腕に元気棒したら咳が弱まったよ、と言われました~】

南の谷の鍼灸院  南谷望

元気lab「カラダの取説」⑬

投稿日:2021年10月20日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

先日、小学1年生の女の子とそのママさんが鍼灸治療を受けに来てくれました

子どもは気の動きが盛んで、安定しにくいものです
熱が出たかと思うとすぐに下がってケロッとしてたり
ギャン泣きしてたと思ったらもう笑ってる、とかもそうですよね

 

お子さんの鍼灸治療は「腹八分」くらいで止めるのがポイントで、やりすぎは禁物です
そのため、ママさんたちにはお家でのケアのポイントなんかをお伝えしているんですが

ここのブログで紹介している『元気棒』のつかい方をお伝えしたら
なんと、娘さんがお家で「まっさあじ屋さん」をオープンしてくれたそうです!

泣けるーーーー

 

自分で自分を元気にできる
自分の家族を元気にできる
そんな人が一人でも増えますように!という願いを込めて

元気labシリーズです
→バックナンバーはこちら

 

前回は、
生命力についてのルールを整理して
・生命力が下がると体にいろんな異状があらわれる
・力は見えないので、目に見える「物」を通して生命力の状態を見よう
という話をしましたね

 

今日は「異状」の見つけ方をお伝えします

 

【今日はこの言葉を覚えてください】

体に現れる異状
生命力をとらえるチェックポイントのことを

指標(しひょう)

と言います

(ここテストに出まーす 笑)

 

【指標を意識して体を触ろう】

⑤自分の体をすみずみ触ろう
⑪元気棒!

いままでにも、「カラダを触って硬さや冷たさに違いがあるか」を見てきましたね
これは、指標をとらえる練習でした

自分のカラダをチェックする指標をたくさん持っていれば
「今日、ここはok」「ここはちょっとおかしい」とみていって
すべての指標を総合して判断すると「昨日より今日の方が元気だな」「昨日より調子悪そうだな」がわかってきます

 

・冷え、熱感
・かたさ、張り、コリ、ゆるすぎる(ふにゃふにゃと力がない)
・色〈赤み、青白い、黒ずみ、紫がかっている〉
→赤ら顔や青白い顔、腰が黒ずんでる、唇が紫などなど
・動作不良(バンザイしたら片腕だけ上がりきらない、首を左右に倒すとイタイ、手足の指をぐーっと握ると曲がり切らないなど)
・精神的な問題(気持ちの波が大きい、落ち込みやすい、ハイになりすぎる)
ほかにも「花粉症、不眠、腰痛、咳、生理痛、、、、」気になる症状があれば、すべて指標です

触ってわかるものから、目に見えるもの、心のうちに感じるものなど、すべてが生命力をあらわしています

 

【アクションプラン】

何でも指標になると言われても、どこから手を付けていいのやら・・・
となると思うので、これから数回に分けて、いろんな指標の見方をお伝えしていきます

今日のアクションプランは『足の異状を見つけよう』

ポイントは
「冷え」「熱感」
「痛み」「かたさ」「むくみ」

左右の足で比べて、違いを感じてみましょう

「イタ気持ちいい」も指標になります

足首から先をチェック!

足の裏、足の甲、指、くるぶし(内・外)など
親指の先でギュギュっと押してみましょう

足の裏や足の甲は指の骨の間
足首はくるぶしやかかとの骨をぐるっと一周
足の指は爪の付け根や、指の間の水かき

なんかが反応が出やすいポイントです

足指の間の水かきは、足の表と裏→陰陽が交わるところなので要チェック!

足首を押して痛い人は、昔の捻挫の古傷が残っているかもしれません

 

左右の差をチェックしたら
(足に直接ペンでしるしをつけたりしてみて)
またまた登場!元気棒!!

気になるところにやってもいいんですが、今日はあえて「腕に」トントンします

指標から遠いところに刺激をすることで、気になる場所だけでなく、全身(生命力)に影響が出るのを感じてもらいます

 

しばらくトントンして、腕が気持ちいいなぁとか、ちょっと力が抜けるとか、体が温まる感覚とか、何か感じたら足の指標をチェック!

どうですか?
変わったところはありましたか?

 

はじめはわかりにくくても、続けていくうちにわかるようになります
触って異状を見つける「触診のチカラ」が育ってくるのです

指標をとおして生命力が上がってるのか下がってるのかわかるようになれば
「一般論の健康情報に踊らされる」ことから卒業できます

 

「納豆は体に良いらしい」
「毎日運動した方がいいらしい」
「お酒は控えた方がいいらしい」

本当にそうですか?
その刺激、自分のカラダに合ってますか??

自分に合った健康プラン=カラダの取説を作りましょう!

 

【私もまだまだ模索中!!】
南の谷の鍼灸院  南谷望

元気lab「カラダの取説」⑫

投稿日:2021年10月15日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

【あなたの元気は何%??】

南の谷の鍼灸院では
初めて来てくれた方に書いてもらう予診票の最後に
「今日のあなたの元気は?「 」%」
という項目があります

 

なんとなくやる気でないなー
とか
ちょっと調子いいかも
なんて時に、数値化してみるといいですよ
(手帳とかにメモしといて、数か月おきにみると面白い!)

 

私は、3月に太鼎堂鍼灸院の「元気になるお話会」(毎月第2木曜に開催してます!)で「元気何%?」と聞かれたときは
開業に向けての準備につまづいて疲れ果てていて「…45%」って答えました(笑)

そして、昨日も同じ質問をされて「70~75%」まで上がってました
(とはいえ、100%まではまだ遠い!もっと元気になるぞー!!)

 

【元気labシリーズです】
→バックナンバーはこちら

今日は
2020.05.20配信
week 6「生命力の捉え方」より

 

人の体調(生命力の状態)は、日々ゆらいでいて
その日の疲れ具合や季節の変わり目、天気などにも影響を受けます

なので、毎日100%!っていう人はなかなか出会うことがないですが
ふだんが50%くらいの人が、80~90%になると
2倍近く元気になるわけですから、日々の生活の質がガラッと変わります

よくあるのは
・新しく習い事を始めてみた
・家事の手際が良くなって、夕飯の品数が1品増えた
・家族に優しくできるようになった

などです
「できること」が急に増えるんですね

 

元気の「%」はスマホの充電に例えてみるとイメージしやすいです
充電100%の時と50%のときでは
スマホをみる回数、使うアプリ、動画の再生回数、ディスプレイの明るさなど
つかい方が変わりますよね
また、すぐ充電できる環境にあるかどうか、でも変わってきます

 

【ルールを整理しよう】

①人は「生命力」で生きる

②生命力0=「死」

③元気とは
・その時の100%
・100%に近づいている(回復中)

④病気とは
・100%より低いところにいる
・病的に下がり続けている

⑤病気の時には色んな異状があらわれる
→肩が凝ってる、足が冷えてる、元気が出ない、食欲がない、頭が痛い、お腹が痛い、、、、

 

【見えないモノを見る】

「ちから」って見えないんです
私たちは「ちから」によって何かが起こっている「物質」「物体」を見ているだけなんですね

例えば
水力発電は
水が流れるさまを見て「水力」があると理解して
電化製品が働くさまをみて「電力」があると認識できます

風力も、風そのものが見えているわけではなく
風によって舞う「木の葉」をみて、「風が吹いている」と判断します

「物」を通して「見えないチカラ」を見ます

 

生命「力」もみえません
なので、これも「物」を通してみていきます

「足が冷たい」
「冷たい足」という物質があります
ここからわかるのは
「足まで温める、という生命力が足りていない」

「足が温まった」
「温まった足」という物質にかわりました
つまり
「足を温められるくらい生命力が回復した」

ということです

 

冷たい足にホッカイロをあてても、またすぐ戻ってしまうけど
温めるチカラが回復すれば、その後はずっと温かいですよね

 

この考え方がわかってくると
「慢性の肩こり」
→肩の筋肉の緊張をほどけない生命力なんだな
という発想を持てるようになり

肩こり→整体
ひざ痛→整形外科
耳鳴り→耳鼻科
お腹痛い→内科
肌荒れ→皮膚科

じゃなくて

全部、生命力!!

 

となるわけです

 

次回は、生命力が低下した時に出る
色んな異状の見つけ方についてお話しますね

 

 

【シンプル イズ ベスト!】

南の谷の鍼灸院  南谷望

元気lab「カラダの取説」⑪

投稿日:2021年10月3日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

先週のブログで宣言した通り
始めましたよ!朝活ヨガレッスン!!

某アニメの劇場版TV放映後ということもあり
「呼吸の大切さ」や「細胞すみずみまで意識をいきわたらせる」
なんて話もしてくれて
ヨガと東洋医学の共通点をたくさん感じられました

とっても楽しくて気持ちよくて
これなら続けていけそうです

 

さてここからは
元気labシリーズのつづきです

バックナンバーはコチラ→元気lab カラダの取説

 

前回は

からだを動かすエネルギーの源が『生命力』
生命力が低下している→病気
生命力が回復している→元気!!

と考えましょう、というお話でしたね

そして、下がってしまった生命力を回復するにはどうすればいいの?

というあなたに

お家で作れる秘密道具のご紹介です!!(やったね☆)

 

材料はたったの2種類

つまようじ 7本
輪ゴム   1本

これだけです

 

これを一つにまとめると

はい完成!!
その名も『元気棒』です^^

真上から見るとこんな感じ

7本っていうのがちょうどいいみたいですね

 

【持ちかた】

親指と人差し指で元気棒の上の方を軽くつまむ

 

中指を伸ばして先端に向かって指を添わせる
この時、指先は元気棒の先端とぴったりそろえるか
中指か少し出るくらい

 

この持ち方で、手首を使ってミシンのようにトントンと上下に動かします

 

【つかいかた】

まずは自分のカラダをすみずみ触って、硬いところや痛いところなど見つけます
自分にやるときは、利き手と反対側の肩の状態をチェックしておきましょう

そして、硬さなどの異状がある側の腕(肘から手首まで)に元気棒をトントン
気持ちよいくらいの軽さで。ちくちくしないくらい

しばらくトントンしたら、さっき硬かったところを再びチェックするとどうでしょう?

 

ちょっと変わった感じがしますか?

やったところの肩だけでなく、全身の状態が変わっていないか確認してみましょう

 

変化を感じにくい人や、自分のカラダの異状を読み取る力がまだ弱い人もいますが
腕への刺激が「全身に伝わる」「生命力に影響を与える」というイメージを持って
「生命力回復しろ~」「元気になれ~」と考えながら続けてみてくださいね

よく分からなかったら、ぜひ質問してください
実演しますので^^

 

 

【全集中の呼吸を練習中】

南の谷の鍼灸院  南谷望

元気lab「カラダの取説」⑩

投稿日:2021年9月24日

こんにちは
南の谷の鍼灸院
鍼灸マッサージ師 南谷望です

 

先日8割書き上げたところで下書きが消えて
思わず膝を抱えた元気ラボシリーズです(笑)

これまでの投稿は↓コチラにまとめました

元気lab カラダの取説

 

今日はキリ番10回目!
今までのお話は

 

week1 自己変革の準備
「自分はもっと元気になるんだ!なりたいんだ!!」
この思いを作る

そのためにも知っていてほしいことが
week2 いのちをリスペクトする
「何のために生きてるんだろう」「自分なんかに何の価値があるの」なんて思っちゃう人がいるけど、今ここに生きているっていうだけで奇跡!!

そして
week3 すべての病気(不調)は生命力が低下しておこる
生命力が低下した時に出る症状は人それぞれ
自分はどういう症状が出やすいかを知ると、体調のちょっとしたゆらぎやどのくらい回復しているかを知ることができる
そのうえで、元気になったら「何になりたい」「どうしたい」目指すべき方向性を定めましょう

week4 体のドラマを読む
今までの人生で、不健康の道に向かってしまった分岐点を探す

 

ここまでの基本がとにかく大事です!!

 

さて今日の内容はここから

2020.05.14配信
week 5「元気と病気」より

 

「元気とは?」「健康とは?」
と言ったときに
「病気ではない状態」と定義している人がたくさんいます

 

「病院にかかるような病気じゃないから、健康です」
って言うけれど、よくよく話を聞いてみると
・よくお腹を下す
・慢性の肩こり
・寝不足な日が続いてる

・・・これって元気ですか??

 

今日は、元気と病気について確認します

体を動かす原動力はすべて『生命力』を分配している、と学びましたね
つまり
『病気』は生命力が低い、または異常に下がり続けている状態
『元気』は今出せる100%の状態、または100%に近づいていく状態を指します

「今出せる100%」っていうのがポイントですね
生き物は必ず老いるし衰えます
不老不死ではありません

年齢に応じて、緩やかに生命力は低下しますが、ここで言う生命力の低下は「その年齢で発揮できるはずの100%」を基準にします

 

【生命力の状態をあらわす指標】

自分の体をすみずみ触ったときに見つけた「異状」がありましたね

・かたい
・痛い
・冷えてるor熱い
・くすぐったい
・肌荒れ、吹き出物
・色が悪い
などなど、自分はどんなところに異状が出やすいかはわかってきましたか?
(毎日触っていると、体調によって変化がありますよね)

体の中でこういう状態の所が
増えてる→生命力が低下してる→『病気』
減ってる→生命力が回復してる→『元気』

ということがわかります

 

【生命力はどうやって回復する?】

南の谷の鍼灸院にお任せを!
・・・っていう宣伝ではなくて(笑)

目指すは医者いらず、鍼灸師いらずのセルフケア上手ですので
自分で何とかしてみましょう~

一番簡単なのは、前にもお伝えした
『お白湯を飲む』でしたね

 

そしてもう一つは次回!
秘密道具をお教えします!!

 

チラ見せ↓ (わかるかな?)

 

【鍼灸師にも読まれているブログらしい】

南の谷の鍼灸院  南谷望